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【コスタリカニュース】ノーベル平和賞受賞者のオスカル・アリアス=サンチェス氏、米国ビザ剥奪される(CNN)

 CNNは4月3日、コスタリカ共和国元大統領で、1987年に中米和平交渉妥結の功績でノーベル平和賞を受賞したオスカル・アリアス=サンチェス氏の、米国に入国するためのビザが取り消されたと報じました

 取り消しの理由は不明とされているが、これまでアリアス氏はSNSにトランプ米大統領に対する批判的な投稿をしており、その因果関係が取り沙汰されています。


第二期に向けた大統領選のキャンペーン中のアリアス氏(撮影:足立力也、2006年)
第二期に向けた大統領選のキャンペーン中のアリアス氏(撮影:足立力也、2006年)

 アリアス氏は1986年に大統領(一期目)に就任。87年にかけて、グアテマラ、エル・サルバドール、ニカラグアの中米3ヶ国で起きていた内戦の和平のための仲介交渉を主導し、東西冷戦の代理戦争でもあったこれらの内戦を終わらせるため、当時たびたびホワイトハウスを訪問して、対外強硬派だった共和党のレーガン大統領を説得したことでも知られています。


 CNNによると、今回の取り消しを受け、アリアス氏は4月1日の記者会見で「私のビザを取り消すことが何らかの報復の産物なのかどうかは分からない。というのも私は思ったことを発言し、その内容を書き残してもいるから」と述べ、報復を受ける可能性のある事象はあったことを認めつつも、自らの正当性については曲げない姿勢を示しました。


 ノーベル平和賞受賞者であるアリアス氏のビザ剥奪は、第二期政権(2006年〜2010年)も含め、米国とも密に外交関係を築いてきた世界的アイコンのような人物に対しても、トランプ政権は厳しく対処するという姿勢の表れとみることができます。


 トランプ政権は、組織的犯罪者などをエル・サルバドールの「テロリスト監禁センター」に送ったり、グリーンカードの申請手続きを一時停止するなど、米国在住者および入国しようとするものに対して一貫して極めて厳しい政策を立て続けに実行に移しており、アリアス氏への対応もその流れの中に位置付けられるものとみられます。

 「米国の裏庭」と呼ばれる中米に位置し、その中でも伝統的に米国とのつながりが強いコスタリカは、米国の対外政策に大きな影響を受けます。アリアス氏のようなアイコニックな人物に対するビザ剥奪は、友好国であってもまったく躊躇しないという姿勢を如実に表しているといえるでしょう。

 
 
 

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