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「けもみち」に新たな野生動物が次々と現れています!

執筆者の写真: コスタリカ社会科学研究所コスタリカ社会科学研究所

 弊所が企画・運営する、コスタリカにおける生物回廊農園「なまけものの通りみち」(けもみち)プロジェクト。現地でもじわじわと進捗が感じられているようで、最近の様子が動画で届きました。


 「けもみち」があるトラピチェ統合農園には、フタユビナマケモノの家族、エドウィナ一家が住んでいます。エドウィナ、カカオ、ココ、ソル、リキに加え、昨年は新たな赤ちゃんであるパスの存在も確認できました。

 トラピチェ統合農園の広さは約4ヘクタール。一頭のナマケモノの行動範囲とおよそ同じくらいです。私たちは、このエドウィナ一家が周りの農薬被害や交通事故、電線による関電事故などを避けるためのスペースとして「けもみち」をつくっているのですが、それは当然他のナマケモノや野生生物たちにとっても住み良い場所になります。私たちは、いろんな野生生物がこの農園を棲家にしたり通り道にしたりできる場所づくりを行っていますが、「けもみち」をつくりはじめて3年弱、だんだんと野生動物が集まるようになってきました!


 先日、このプロジェクトを始めてからはじめて、エドウィナ一家ではない新しいフタユビナマケモノが農園に姿を表しました!以下の画像をクリックして動画をご覧ください🦥



 これは嬉しい驚きです。「けもみち」の植樹本数が増えて、年数が経てば、複数のナマケモノ家族が住みつけるような場所になるかもしれません。そうなるように、今後とも「けもみち」支援者拡大に取り組んでいきます。


 そしてもうひとつ、もっと大きな驚きが。

 最近、研究者の協力を得て、トラピチェ統合農園に隣接する森の中にトラップカメラを設置したのですが、そこになんと!野生のバクの姿が捉えられていました!こちらも以下の画像クリックで動画をご覧になれます🦥



 バクは米大陸における原生哺乳類のなかで最も大きな種で、生息数が少ない絶滅危惧種です。私(代表理事足立)も野生のバクはまだ見たことがありません。めったに人の前に姿を現すような生き物ではないのです。これには関係者一同大興奮でした!

 実は、農園の中にバクの足跡が残っていたので、近くに住んでいるのではないかと予想はしていました。しかしこんなにはっきり彼らの姿を捉えられるとは……。


 「けもみち」はその名の通り、コスタリカのシンボル動物であるナマケモノが住めるような農園を目指しています。しかしそれは、私たちのターゲットがナマケモノだけであることを意味しません。ゆっくり生きるナマケモノたちが安心して暮らせる森(のような農園)は、他の野生動物たちも安心して暮らせる場所であることを意味しています。その意味で、ナマケモノよりはるかに遭遇が難しいバクがここに住んでいることは、私たちのプロジェクトが前に進んでいる確かな証拠でもあります。


 「なまけものの通りみち」は、農園植林プロジェクトです。皆様から1本あたりひと月1000円のご支援をいただいて、皆様ご自身の名を冠した木を植えます。皆様の木の様子は毎月こちらからご報告し、その成長をご覧になれます。その木たちが、ナマケモノをはじめとする多くの野生動物の棲家や通り道となるのです。また、植える木はカカオ、コショウ、バニラ、コーヒーといった農作物。これに他の原生種の木々を混ぜて植えていき、原生林に近い状態の農園をつくっていきます。皆さんの木々を、現地の農家さんが日々お世話し、苗木の状態から森になるまで大きくしていきます。



 来月で、「けもみち」プロジェクト発足から3周年を迎えます。現在植えられている木は135本ほど。「けもみち」用に確保してある土地は1000本分です。まだまだ植林する木を増やしていかねばなりません。現在は小さな区画2つ分しか埋まっていません。それでも、すでに支援者の皆様の木々が植えられたところでは、熱帯雨林気候のおかげで、平地だったところがどんどん森のように成長していっています。ここに1000本の木が植えられ、それが成長したら、ナマケモノやバクをはじめとしたたくさんの野生動物が安心して暮らせる場所に必ずなります。


 みなさんの木で、この森の農園を一緒につくりませんか?弊所では「けもみち」の支援者を常時募集致しております。クラウドファンディングサイトのREADYFORに、詳細な説明を掲載しておりますので、ぜひ一度そちらをご覧ください。また、この弊所公式サイトでもお申し込みを受け付けております。カカオ、コショウ、バニラ、コーヒーの中から、ご自分の木をお選びいただけます。複数口申し込みも可能です。(正直に申し上げますと、手数料を減らすために弊所公式サイトからお申し込みいただければ大変助かります)


 ぜひみんなで「なまけものの通りみち」をつくりましょう!

 ご支援、どうぞよろしくお願いいたします!

 お問い合わせは弊所公式サイトお問い合わせフォームまでお願いいたします。

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