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執筆者の写真コスタリカ社会科学研究所

「なまけものの通りみち」プロジェクトで得られるCO2削減効果に関する一考察

更新日:5月14日


標題のテーマを考えるために色々調べていて、ざっくりとした試算をしてみました。

(数値的な結論は末尾)

その過程で、まずこんなものを見つけました。

メタバースだなんだというのが最近の最新トレンドに入ってますね。

これは「デジタルスニーカー」だそうです。


しかしここで取り上げるのはその商品などではなく、これを買うと「1足につき11kgのCO2吸収へ直接貢献」となる、と記述されている部分です。

本文を読み進めていくと、5足分で木1本、CO2吸収量は10年分の計算だそうです。

どんな計算をしているのかがポイントなのですが、仮に同じ計算に基づくなら、1本あたりの年間CO2吸収量は


11×5÷10=5.5(kg)


ということになります。

木の年齢によっても違いますので、年間量は平均値でしかない(その歳によって変わる)のですが、ざっくり計算でこう言えるということにはなります。


つまり、カカオを植えられた方は、年間5.5kgのCO2削減に貢献していることになる、ということです。


ちなみに、まだちゃんと確認していませんが、本日ある方から伺った話によると、日本の企業などがCO2の年間排出削減量を計算するための定数として、


1kWh=560g/CO2


と考えるそうです。

それに照らし合わせると、


カカオ1本の植樹で年間約9.8kWhの削減

(1ヶ月当たり0.82kWh)


という数字が導き出されます。

複数の不明確な基準の数式をごっちゃにしているので、正確性は担保できませんが、ざっくり計算として、たとえば弊所の今年5月(2LDKマンション)の電力消費量は319kWhでした。

ということは…


カカオ390本分!


ちなみに弊所ではこれにガスが加わります。弊所環境の主なエネルギー源は電気とガスの2つです。ただし、319kWhの電気を作るために一次エネルギーをどれだけ消費したのかもわかりません。ここは大事ですが、それを省くとしても、まあ500本はいく感じですね。

ということは、1本1000円ですので、×500×12ヶ月=年間600万円分。

弊所もずいぶんエネルギーの投入量に対するリターンが少ないな…(エネルギー的にもですが、特に経済的に!)というのが数字で見えてきました。


ちなみに、コショウとバニラはカカオに比べて見た目的にもかなりCO2削減量が少ないと思われます。

しかしこれらの木は、その宿木となるポロの木を一緒に植えており、これはカカオより大きく育つため、むしろカカオより吸収量は多いと思われます。


いずれにしてもざっくり計算なので、マンスリーサポーターの皆様もざっくり感覚として、

「(1株あたり)年間5.5kgのCO2削減に貢献しているんだな」

と思っていただければと思います。


ちなみに、本プロジェクトの第1期は100本。

ということは、年間約0.5t分のCO2削減。

第2期の200本を達成したら、少なく見積もっても合計で1tを超えるということですね。


【なまけものの通りみちプロジェクト】

※熱帯雨林のCO2吸収量などの計算について詳しい方を探しています。心当たりがあればご教示いただければ幸いです。

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