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2023年8月〜9月コスタリカ訪問記 その7:生物回廊のシステムと機能、都市間生物回廊、そこから見えてくる「コスタリカ哲学」



・9月1日

 朝、今回の調査旅行で一部コーディネートを請け負っていただいたアルマンド・モラ氏にモラビアにお招きいただきました。モラビアは首都サンホセの中心部からバスで30分ほど北東に行ったところにある、静かな郊外都市です。

 まずは市庁舎へ。ほとんど顔パスでセキュリティを通り、庁舎内のさまざまなセクションを軽く見させていただきました。



 内部撮影も即座に、かつほぼ無条件に御許可をいただきました。



 職員の方も気さくに写真撮影に応じてくれます。



 たまたま副市長さんがいらっしゃったので、ご挨拶して10分ほど雑談を交わしました。



 こういうところに、コスタリカの古き良き平和主義と自由主義、民主主義を感じます。

 本当に合間時間の雑談程度だったのですが、モラビア市で独自におこなっている平和・非暴力・環境教育についてご説明いただいたり、平和主義はコスタリカ人のイデオロギーであるといった話をお聞きしたりしました。日本の政治家や公職従事者からはまず聞くことのないような「理想を現実に行なっている話」が、基礎自治体行政職のトップの口から次々と出てくるところが、コスタリカならではです。役人言葉や官僚口調ではなく、自分の言葉で喋っていることが伝わってきます。自らの仕事を自由の精神で誇りを持って遂行している証拠です。日本が真逆なのは、日本がすでに社会的に機能不全に陥っていることを表していると言ってもいいでしょう。


 その後、モラビア市の分所を訪れ、同市職員で環境担当官を務めるダニエル・バルケロ・キロス氏と1時間以上にわたって、長めのインタビュー時間をいただきました。これがこの日のスケジュールのメインです。(といってもインタビュー終了後はまだお昼前で、実は午後も予定がパンパンに詰まっていたのですが、それは平和学的課題に関することですので、あくまで生物回廊というテーマにおいて「メイン」というに過ぎませんが…)。



 バルケロ氏は溢れかえらんばかりの熱意を持って、生物回廊全体のシステムの話から、実際に自分が担当している生物回廊地域の話までおよそ1時間半にわたって、息継ぎもしないほどの勢いで語り尽くしてくれました。

 説明に使ったホワイトボードは、さまざまな地域や用語の解説で満たされています。



 以下は、この時バルケロ氏から聞き取った話の概略です。


■生物回廊のつくりかた

 国家プロジェクトレベルでの生物回廊建設計画やその実現に際するバルケロ氏の話を、先日「けもみち」で伺った国家保全区域庁(SINAC)のチャバリア氏の話と総合すると、生物回廊の物理的な「作り方」に関して、一定の統一的な方法論があることが浮かび上がってきます。

 第一に、「パッチ」の創出とその接続という方法論の重要性が強調されることです。パッチとは、いわゆるパッチワークの「継ぎ布」のことです。保全地域を大枠で指定して一度に作業するのではなく、その中に点在するような形で小さな保全箇所(パッチ)を作っていき、最終的にそれらを横糸を紡ぐようにつなげていくことで、パッチワークのように全体としての生物回廊を完成させようという経過をたどります。

 第二に、パッチの設置場所として川の流域を重視することも共通しています。生物多様性の「接続性」を考慮すると、川の流域沿いに生物は移動していくことが多いので、川の両岸にパッチを点々とつくり、それをつなげていき、さらには川岸から離れたパッチへとつなげていくことで、点を線に、線を面にしていくことが、最も理にかなっていると考えられています。

 第三に、ターゲットとなる生物種を設定することです。その種に関する基礎知識をインプットし、回廊内に住むその種の生態を調査し、その種の存続に必要なパッチをつくり、さらにはそれらのパッチをつなげていくことでエコシステムの全体的な接続性を確保し、もって生物回廊となすという方法論です。簡単に言うと、鍵となる生物種を中心にパッチ接続システムを構築するということです。


 たとえば、ロス・サントス生物回廊においてその軸となる生物種はケツァールです。コロラド・トルトゥゲーロ生物回廊では主にジャガーなどですが、同じ生物回廊内でも「けもみち」の範囲においてパッチを作る軸となる生物種はフタユビナマケモノです(最近同地域でミユビナマケモノが発見されたため、それも軸となる生物種として新たに加えられるかもしれませんが、いずれにしてもナマケモノです)。



 上の写真は「なまけものの通りみち」の空撮です。赤線で囲った場所が、現在私たちが植林している箇所になります。これが「パッチ」です。写真には写っていませんが、この右側にも別のパッチをつくっており、それをさらにつなげるように「なまけものの通りみち」を作っていきます。


■生物回廊建設の制度構成とそれに関わる各アクターの位置付け・役割

 制度的には、最上部に環境エネルギー省(MINAE)があり、その一部署として国家保全区域庁(SINAC)が国立公園や自然保護区などを管轄しています。そのもとで、生物回廊国家プログラムが策定され、2021年現在で52の生物回廊地域が指定されています。同プログラムの策定にはドイツの公的援助機関GIZが支援をしています。

 その建設実現に際しては、地域委員会Comité localが設立されます。そこには、各地域のステークホルダー(コミュニティリーダー、地主や農園主、学術関係者、自治体政府関係者、NGOなど)に加え、MINAE(主にSINAC)のメンバーが必ず入って構成され、その地域の生物回廊の具体的建設を担います。

 MINAEもしくはSINACの担当者以外は任意の有志が参加することになっているので、簡単に言ってしまえば、やる気のある人がいる場所では生物回廊の建設が積極的に進められ、そうでない地域には遅々として進まないというシステムになっています。今回の視察で私が訪れたロス・サントス生物回廊や私たちが関わっているコロラド・トルトゥゲーロ生物回廊では、ホルヘ・セラーノ氏やクリスティアン・アギラール氏などの「有志」がいるため、実際にプロジェクトが進行しているというわけです。このパラー・トヨパン生物回廊においては、自身自治体職員でもあるバルケロ氏や、この生物回廊を含む地域であるエレディア県にあるナシオナル大学(UNA)が積極的にイニシアティブをとってプロジェクトが進められています。

 つまり、特徴として、生物回廊は国家レベルの政策であり、国際協力を得るという意味で国際的色彩を帯びながらも、その実施はローカルなボランティアによって構成されるという点が挙げられます。

 これは、日本の政策実施過程ではまず見られない現象です。コスタリカでこの方法論が可能な最も大きな要因は、多くのコスタリカ市民が共有する「コスタリカ哲学」が浸透していることです(「コスタリカ哲学」については後述します)。ゆえに、同じ方法論は日本ではまず取り得ないでしょう。そもそも、日本式の政策実施過程において、ボランタリーベースの組織に公的性格を持たせることは極めて困難です。場合によっては、「公金を特定の民間団体や民間業者に流す」といった批判すら受ける可能性もあるでしょう。その社会文化制度的相違には留意をし、安易な比較には慎重になる必要があります。


 地域委員会では、その執行委員機関として代表委員会Juntaが構成され、その中で代表Presidenteが互選で選ばれます。地域委員会そのものは、制度的にはMINAEやSINACの傘下にあるわけではなく、独立しています。ですが、MINAEやSINACの指導には従いますし、国家レベルで策定されている各種環境法制、たとえば生物多様性保護法(1998年制定)などの制約や精神を尊重して生物回廊建設の具体的プロジェクトを策定し、活動を主導します。また、実際の活動においては個人レベルでのものも多く、一定の土地を所有する農園主が自らの農園の範囲内においてパッチを作る行為まで地域委員会の方針のもとに行われます。つまり、そのパッチにおいては具体的にどの生物種を軸にして、そのためにどのような植物相を植林などによって構成し、それをどの他のパッチとつないでいくかといった一連のプロセスを進めるといった具合です。


 資金など活動資源に関しては、MINAEやSINACは実行部隊である地域委員会に対して基本的には提供しません。彼らは監督・監視・管理が主業務であり、金銭的サポートはほぼ皆無です。地域委員会のメンバーたちの「手弁当」「持ち寄り」で活動します。もしくは、日常の経済活動を生物回廊の概念に該当する方向にシフトすることで経済的支出を抑えたり、生物回廊の活動そのものが地域の経済活動に寄与する形を模索したりします。また、外国のNGOが資金援助をするケースも多く存在します。ロス・サントス生物回廊においては以前ドイツの公的援助機関GIZが援助をしていましたし(訪問記その4で紹介したセラーノ氏のインタビューにおける証言)、コロラド・トルトゥゲーロ生物回廊においては私たち一般社団法人コスタリカ社会科学研究所が、小規模ではありますが、「なまけものの通りみち」(けもみち)プロジェクトを通じて資金援助を行なっています。けもみち」では日本の皆様から木1株につき月1000円のご支援をいただいていますが、これがこの生物回廊建設の原資となっているというわけです。


■生物回廊の3つのカテゴリ

 コスタリカの生物回廊国家計画においては、生物回廊には3つのカテゴリーがあります。自然生物回廊、沿岸海洋生物回廊、そして都市間生物回廊です。

 自然生物回廊は基本的に陸地で、既存の保全区ーー野生生物避難区や国立公園などとそれをつなぐ回廊から構成されます。沿岸海洋生物回廊は、森林など陸上だけでなく、山や森と海はつながっているーー特に川でつながり、さらには陸も山から海へ向かってひとつづきにエコシステムが隣接して構築されているという自然の摂理にならって、沿岸部や海を生物回廊の地域及び概念に取り込んだものです。

 都市間回廊の難しさは、すでに人間活動が排他的かつ活発である都市部やその周縁部において、さらにその郊外にある保護区との接続性と、都市間の接続性をいかに確保していくかというところにあります。これはほかのふたつの、もとから人口が比較的希薄であった地域とは異なる考え方や方法論を要求するものであり、これこそバルケロ氏が直面している課題でもあります。

 従って、都市間生物回廊に関しては、特に都市部における自然資源の供給確保や環境汚染の低減化などといったテーマがより深刻にかつ中核をなすものとして大きな意味を持ちます。こういった意識の重点配分が、他のふたつの類型の生物回廊とは異なる点です。もちろん、自然生物回廊においても、水資源の確保などに対しては高い意識を伴っています。違うのは、都市間生物回廊における水資源の確保は、都市部の上水道の確保に直接的につながる点です。つまり、「豊かな自然環境」のためというより、「大都市部の住民生活のQOLを確保するため」という異なる方向性を、その目的として持っているということです。首都圏(GAM=Gran Area Metropolitana)の安全な上水道資源確保はコスタリカで最も人口と経済活動が集中する地域の問題でもあり、かつ首都機能を持つ都市群のインフラ機能の問題でもあるため、自然保護のための水資源確保にとどまらず、額面上では経済活動の大半を占める都市部にダイレクトに関わってくるという意識が色濃くなります。


 このように、生物回廊国家計画には、いくつかの共通した戦略軸と戦術的方法論があることがわかります。この計画はドイツの援助機関であるGIZの資金的及び技術的支援にもとづいて策定されたものなのですが、GIZの影響が具体的にどの範囲に及んでいるかまでは未調査です。いずれにしろ、それは今回の主たるターゲットではないため、その調査研究・考察はここでは省きます。


■生物回廊という概念の発祥と継承

 そもそもコスタリカにおけるこの「生物回廊」のアイデアの発祥はいったいどこに見られるのでしょうか。意外なことに、それは中米全体を連なる「ジャガーの道」プロジェクトが発端だったとバルケロ氏は証言しています。ジャガーという特定種の生息地域であるパッチを国際的に接続していくというアイデアを、ローカルレベルもしくはナショナルレベルに応用しているといってもいいかもしれません。いずれにしても、ジャガーの道プロジェクトは、コスタリカの生物回廊政策推進に大きなインスピレーションを与えたということでした。


 実際、ジャガーの道(正式名称=「メソアメリカ生物回廊Corredor Biológico Mesoamericano=CBM」)構想は1970年代に中米地域の国際的な保護区政策を模索するところから始まり、1987年にグアテマラで国際地域的保護区域創設に関する具体的計画立案を担う委員会の設立が決議され、中米議会の後援で「自然・文化遺産保全委員会」が発足しました。1989年に同委員会より中米地域レベルの保護区域システムを確立するためのアクションプランが報告されましたが、その実現には至りませんでした(注1)。

 CBMが実現に至ったのは、メキシコ、グアテマラ、ベリーズ、ホンデュラス、エル・サルバドール、ニカラグア、パナマ各国の政府間で合意に達した1997年のことです(注2)。その間、国境を超えた国際自然保護区、たとえばコスタリカとパナマの国境をまたぐラ・アミスター国際公園Parque Internacional La Amistad(コスタリカ側設立1982年、パナマ側1988年)など、部分的に国際的保護区域の具現化といった進展も見られました(注3)。こういった国際的生物回廊創設の取り組みは、中米地域の国際関係に平和的雰囲気を醸成する影響ももっています。(注1)

 しかしながら、逆に国際関係的事情によって、各国をつなぐ生物回廊プロジェクトは全体としては遅々として進まないという逆説的な現状もあります。たとえばコスタリカはニカラグアとの間に国境線に関する緊張関係が完全に緩和されたとはいまだ言い難い状況です。

 そのような中でコスタリカでは、メソアメリカという全体枠から生物回廊を構築するより、国レベル・地域レベルで生物回廊を部分的につくりながら、それを広げ、接続していくことで全体としての生物回廊につなげていくという戦略をとることになりました(注4)。2006年、コスタリカで「生物回廊国家計画」が立ち上がり、先述のようにSINACが管轄する国立公園や自然保護区に隣接する緩衝地帯として生物回廊の地区を指定し、実施主体は各地域で任意に有志で構成される地域委員会comité localが担うこととしました。

 ボランタリーベースの地域委員会が公的性格を持つものとして機能しうる前提として、コスタリカ哲学の共有(後述)があり、それこそが「生物回廊国家プログラム」の成功の鍵を握るファクターであると私は考えます。


 国内のみのものであれ、国際的な性格をもつものであれ、生物回廊における共通の鍵となる概念は「接続性」conectividadです。先述のように、まずは自然状態を保全できる小さな地域(パッチ)を複数つくり、それらをパッチワークのように接続していくことで生物回廊をつくっていきます。そこからさらに国立公園や自然保護区、他の生物回廊とつないでいく相互接続性interconectividadがその上位概念として存在します。

 2022年12月に締結され、生物回廊に関する世界的な取り決めも含む昆明ーモントリオール生物多様性枠組においても、接続性という言葉はキーワードとして多用されています。


 このように、そもそも大きな全体像を描くことから始まった生物回廊ですが、実際にはまず最小パーツをつくり、それらをつなげて拡大していくという逆のアプローチに転換しました。そのことで、コスタリカは中米全体の議論や世界全体の議論に惑わされることなく、生物回廊の整備を先進的に推し進めることができるようになったということができるでしょう。


■パラー・トヨパン都市間生物回廊の多様で統合的な特徴

 バルケロ氏が担当しているモラビア市を含む生物回廊は、パラー・トヨパン都市間生物回廊と呼ばれます。

 都市間生物回廊は、都市における人間活動を考慮に入れるため、私たちの「なまけものの通りみち」を含むコロラド・トルトゥゲーロ生物回廊などとは根本的なあり方が違います。たとえば、自然生物回廊建設においてはターゲットとなる生物種をまず設定しますが、都市間生物回廊においては、生物種にとどまらず、他の自然資源が軸に据えられることもあります。パラー・トヨパン都市間生物回廊においては、水源が最も大きな軸となっています。


 つまり、モラビア市の一部を含む、首都圏を取り囲む高地の水源保全がこの都市間生物回廊建設における重要課題として挙げられています。ただし、生物回廊ですから、単に水源を保全すればよいというものではなく、水源地周辺のエコシステムや生物多様性を考慮に入れ、その豊かさを守り、受け継ぎ、あるいは発展させていき、さらにはそれをその外部にある国立公園や自然保護区と「接続」していくことまで視野に入れるため、「都市間生物回廊」となるです。


 ちなみに、この生物回廊の名前の由来である「パラー」というのは、この地の水源で最も上流に位置する川のひとつ。「トヨパン」は、かつてこの地に住んでいた先住民族たちがつけた地域名です。つまり、水源を保全すると同時に、伝統的な文化の発掘・継承なども重ね合わせながら、生物多様性を保全できる地域をつなげていくという、複合的な意味合いが、生物回廊の名前そのものに象徴されています。このように、コスタリカの場合、生物回廊とは単に「いきものの通りみち」というにとどまらず、自然資源や歴史、文化、伝統とも統合された概念であるといえるのです。ここに、「統合性」というコスタリカ哲学のひとつの現れを見てとることができます。


 近年ではプロジェクトの発展に伴って、この都市間生物回廊でも生物種の軸としてすべての種類の鳥類が据えられるようになってきています。ローカル主体であることから、それぞれの地域の環境的・社会的特性に合わせた戦略軸が設定されることもコスタリカの生物回廊建設における重要な特徴のひとつですが、それは生物回廊の発展段階に伴って変化することもあるということです。つまり、各プロジェクトは柔軟性を保ちながら発展していきます。

 MINAEやSINACはそれらの特徴に合わせつつ、国家政策としての統合性を保つ管理監督を行ないます。また、コスタリカの国土は、その狭さに比して実に多様なエコシステムによって構成されているので、自然環境的実情にあったやり方だと評価することもできます。ただし繰り返しになりますが、それは地域住民の自発性とコスタリカ哲学の共有によって可能な方法論であり、上位下達方式でしか政策実現が難しい日本においてはまず参考にならないと考えてよいでしょう。コスタリカだからこの方法論が機能するのです。

 また、コスタリカ国内においても参加者や参加セクターの温度差がまちまちです。たとえば、パラー・トヨパン都市間生物回廊に関しては、基礎自治体行政の重職に環境保護に積極的な人物がいること(朝面会した副市長は自身、動物福祉などの活動に関わっているそうです)、そのためバルケロ氏のような生物回廊などを学生時代に専攻した人物を市の担当者として役職を当てて雇用していることなどなどからわかるように、モラビア市という自治体自身が積極的に関与しています。ですが、必ずしも他の生物回廊で同じように自治体政府が積極的に関与しているわけではありません。そこまで含めてボランタリーベースなのが、コスタリカの生物回廊実現プロセスの特徴と言っていいでしょう。つまり、システムとしては極めて雑、あるいはいい加減と言ってもいいかもしれません。その欠落を埋める「コスタリカ哲学の共有」なしには機能しないシステムでしょう。

 バルケロ氏によるこのような解説を聞くにつけ、私たちコスタリカ社会科学研究所が外部機関としてけもみちに関わる重要性をより強く認識させられました。私たちが志を持ってけもみち建設に関与することで、コロラド・トルトゥゲーロ生物回廊は着実にその発展に向かって前進できるというわけです。


 生物回廊の第一のキーワードは「接続性」conectividadですが、都市間生物回廊は都市部の水源確保という面で、単なる生態系あるいは生物多様性の接続性以上の意味合いを持っています。

 水源確保と生物多様性保全のため、この地域で重要視されているのが、土地利用のあり方です。この地には多くの農牧地がありますが、そこで行われる農牧業が水源を汚染しないことと、農地にパッチをつくってそれを他のパッチと接続していくことが、地域コミュニティに求められることです。重要なのは、それを国や自治体の政府が法制化して推し進めていくのではなく、むしろ「政府や自治体の機関がコミュニティリーダーたちに対するアドボカシーを施して、地域委員会を中心に活動をつくりあげていく」という点です。これは政策策定及びその施行過程として考えると、常識の逆の順序と考え得るかもしれません。もちろん、政府や自治体自身に学術的・専門的知識があるとは限らず、このプロセスにおいては学術組織のサポートが極めて重要になります。また、バルケロ氏のように、生物多様性や自然環境の接続性について大学等で専門的に研究した人が当該の公職に就いて業務を遂行することもあります。


 接続性の上位概念としての相互接続性interconectividadに関しては、パラー・トヨパン生物回廊の北端におけるブラウリオ・カリージョ国立公園との接続がこれに該当します。ただこれは、生物多様性やエコシステムの接続のみを意味するのではありません。

 19世紀には、実際にそこをつなぐ「道」がありました。そしてそれは、コスタリカがはじめてヨーロッパにコーヒーを輸出した時の搬出路でもあったのです。つまり、文化的あるいは歴史的接続性も考慮に入れているのです。

 下の写真は、生物回廊の端からブラウリオ・カリージョ国立公園方面を撮影したものです。この「コーヒーの道」をさらに辿っていくと、カリブ海(大西洋)岸との分水嶺を越えて、わたしたちが関わる「なまけけものの通りみち」があるコロラド・トルトゥゲーロ生物回廊にもつながっていきます。



 ここで、たまたまこの日私が連れていっていただいたパラー・トヨパン生物回廊があるモラビア市と、その前日に私自身が訪れた、わたしたちが運営している「なまけものの通りみち」までがひとつながりとなりました。この「相互接続性」が、現在コスタリカのローカルな人たちがそれぞれにつくっている生物回廊の「一歩先」の姿ということです。さらにその先に、国際的生物回廊としての「ジャガーの道」建設まで続いていくのが、この「生物回廊」という概念なのです。


 さて、都市間生物回廊とはいえ、その範囲は都市部に限定されているものではありません。むしろ、都市部の周縁地域が指定されています。そのため、その地域のオリジナルのエコシステムをどれだけ回復できるか、もしくは豊かにできるかという活動も盛んに行われています。農地の植林などがいい例ですが、さらにはそれがどのくらい効果をあげているかを確認する手段もあります。それがバードカウント(鳥類調査)です。

 パラー・トヨパン都市間生物回廊では特にバードカウントに力を入れており、年に2回、渡り鳥の渡りの時期を考慮に入れて、12月と4月に行われています。一回に350人もの市民が参加する一大イベントとなっており、バルケロ氏によれば、これは「市民科学の普及という意味で非常に重要な意味を持つ」ものになっています。

 さらには、バードカウントはコスタリカ全体の生物多様性のマッピングにも貢献しています。コスタリカのガイドなら必ず誰でも持っている「Las Aves de Costa Rica」(The Birds of Costa Rica)というコスタリカの野鳥ガイド本があるのですが(もちろん当研究所の資料室にも所蔵しております)、そこにはコスタリカに生息するすべての鳥のイラストと特徴が掲載されています。その項目のひとつとして、生息地があるのですが、気候変動によるネガティブなものから環境保護活動によるポジティブなものも含めて、鳥たちの生息地や生態は年々変化します。それを記録し、証拠を取り、マッピングして、この「鳥の百科事典」にフィードバックしてアップデートしていくのです。これこそ、市民の科学的参加の好例と言えるでしょう。


 市民科学と学術界の協業として、カメラトラップの設置があります。この地域にはプーマなど希少なネコ科やバクなどの絶滅危惧種に指定されている哺乳類が生息していますが、その生態把握は非常に困難です。そこで、カメラトラップをしかけ、その生態を調査しています。哺乳類は生態ヒエラルキーの頂点にあり、特に肉食系哺乳類は極めて目撃するのが難しいため、カメラトラップはその生態調査に大きな威力を発揮します。これが、生物回廊内における生物相の俯瞰的把握に極めて重要な役割を果たし、地域の生態系や生物多様性、エコシステム等の全体像把握に極めて重要な役割を果たします。

 「けもみち」でもカメラトラップを仕掛けたいという話をクリスティアンとしていたのですが、コスト面で厳しいだろうと考えていました。しかし市場には割と安価なカメラトラップも販売されており、けもみちの支援者が多くなってプロジェクトを支える資金が増えていった暁には、ぜひとも導入して、いまだ謎が多く残されているナマケモノの生態の解明に役立たせ、そのことによってコスタリカはおろかナマケモノが広く生息する中南米全域のナマケモノ保護に役立つ活動につながれば、と夢も大きく広がってきました。その意味でも、パラー・トヨパン都市間生物回廊の活動経験を共有していただいたことは、私たち自身にとっても大きな励みとなりました。


■生物回廊建設に自治体が関与する意味

 ところで、自治体の環境部門は、実に多くの業務を取り扱います。地味かつ地道なところではゴミの回収などもそのひとつです。それをより環境に配慮したものにするため、たとえばコンポストの普及などの活動も行ないます。また、都市間生物回廊の業務とも重なるのですが、水源地の環境保全なども重要な業務です。それと生物回廊の業務を重ね合わせることで、重層的な環境保護政策を自治体として推進することが可能になります。もちろんコンポストの普及はゴミの減量化だけでなく、有機肥料の普及による土壌や水源の汚染の低減を促し、生物回廊の完成度をより高める効果をもたらします。業務範囲は極めて多岐に渡りますが、生物回廊という軸を中心に据えることで、自治体業務も高度に効率化できるのが利点です。

 そのような活動内容に関しては、生物回廊のウェブサイトにも自治体のウェブサイトにも掲載されていて、誰でもそれらの情報にアクセスできるようになっています。また、自治体職員がコミュニティの話し合いに赴いてワークショップを行なったりすることで、地域住民の意識を高め、もって住民の生活の質(QOL)を高める効果をもたらすことも期待されています。

 ただ、業務があまりに多岐に渡るため、近いうちにモラビア市は担当職員を増員することになっています。それでもたった2人しかいないのですが、小規模自治体で限られたリソースしかなく、国策なのに国からの予算が出ないという逆境の中でも、これだけのことができるという実例を示していることは、他国にとっても非常に大きな示唆を与えてくれる例になっていると言っていいでしょう。

 さらに、自治体職員がコミュニティの環境に配慮した地元住民の生活や経済活動の実践に関わることで、ルーラル(地域)ツーリズムやアグロ(農業)ツーリズムなど、あらたな地域産業の後押しの効果も得られています。サステナブル・ディベロップメント(持続可能な開発)という言葉はもう使い古されてしまった感がありますが、コスタリカではそれを諦めたり使い減らしたりするどころか、さらに発展させるための具体的な努力を進めていることが、バルケロ氏はインタビューにおいて明確に示しました。これも私たちの未来や将来を考えていく上で、極めて重要なポイントだと捉えることができます。


 都市間生物回廊における自治体の役割としてもうひとつ鍵になるのが、各自治体間の連携です。パラー・トヨパン生物回廊は4つの自治体にまたがっています。この「自治体間の接続性」についても彼ら自身課題を抱えているのですが、自治体の担当職員や、担当職員でなくとも他自治体の有志ある人たちとの連携によって、複数自治体間にわたる統合的なプロジェクトを数多く実施することで、自治体同士の縦割りを乗り越えていっている実例をいくつか拝聴しました。たとえばモラビア市はサンホセ県(州/provincia)に属するのですが、この都市間回廊を含む自治体の中で最も大きなアカデミアはエレディア県にあるナシオナル大学(UNA)です。彼らは環境学の研究のフィールドとしてパラー・トヨパン都市間回廊を活用することで学術的利益を得ることができる上に、バルケロ氏自身がUNAの卒業生であることもあって、この二者間の協業はウィンーウィン関係を構築することに成功しています。さらにそこにバードカウントによって一般市民を巻き込むことによって、市民科学の発展にも寄与する、ウィンーウィンーウィンの関係性を構築しています。平和構築を土台とするコスタリカ哲学の共有が可能にした多方面協力体制だということができるでしょう。


 また、そういった異なる自治体間の協働の成功例は、さらなる他の自治体との協働にもよい影響を及ぼします。パラー・トヨパン都市間生物回廊はその拡大を目指しており、隣接するティバス市も組み込むことを目指しています。ティバス市は、首都サンホセに上水道を供給する水源を保有しているため、ここまで包含することができれば、コスタリカの首都圏全体を都市間生物回廊に組み込むことができるからです。こうすることで、コスタリカの国土全体を生物回廊によって何らかの形で覆う活動の一里塚にもなり得ます。国全体が生物回廊になるというのは、世界全体を見回しても前代未聞のことであり、モラビアという小さな田舎町の一人の自治体職員が構想するアイデアとしては極めて壮大なものと言ってよいでしょう。それをこともなげに、かつ溢れんばかりの情熱を持って私に語りかけるバルケロ氏の強い信念こそ、平和構築に対する情熱というコスタリカ哲学の一端の表れであり、コスタリカが常に「一歩進化した人類の姿」のモデルとなりえる原動力なのだと、あらためて強く確信しました。


 加えて、都市部にだけ意識が向いているのではなく、バルケロ氏はパラー・トヨパン地域が接続する山間部にも思いを馳せています。この地域は、この国でも最も豊かな生物多様性を誇る熱帯雲霧林が広がるブラウリオ・カリージョ国立公園や、コスタリカの国土を特徴づける中央火山帯に囲まれています。それらの地域との接続性が達成されることで、コスタリカ国土の中央部を広く包含することになります。さらには、中央火山地帯を超えたところには太平洋岸が広がり、ブラウリオ・カリージョ国立公園を超えた先はカリブ海沿岸地域につながります。太平洋と大西洋をひとつながりの生物回廊に統合し、その中で人間が共生するという、国レベルの大きな図柄を頭に描きながら、日々の業務をこなしているのです。


■コスタリカから真に学ぶべきことは「コスタリカ哲学」である

 副市長との懇談とバルケロ氏とのインタビューはテーマがまったく違うものだったのですが、そのいちばん奥底で共通するものを見出すことができます。もちろんそれは、今回のコスタリカ訪問で話を伺った彼ら以外のあらゆる人びとにも共通することです。


 それは、「コスタリカ人に特有の、共有されたある価値観群」です。私はそれを「コスタリカ哲学」と名付けました。それがコスタリカ人に特有のものであるから命名が必要という理由は当然前提としながらも、それを矮小化しないため、社会科学的研究対象とするため、そして何よりその重要性を明確化するためです。造語することで、コスタリカ研究の整理につながります。また、世に溢れる付け焼き刃の安易な、もしくは自分(たち)に都合の良い「コスタリカ解釈」に釘を刺す意味もあります。


 よく知られている通り、コスタリカ人たちは「プラ・ビダpura vida」というフレーズを多用します。このフレーズは、最近スペイン語の権威ある辞書にも掲載されるようになるほど(つまり世界的に通用するほど)ポピュラーなものになりました(注5)。気軽な挨拶を含む多くの日常的な口語的やりとりで自然に使われる言葉であるため、必ずしも彼ら自身が哲学的意識のもとにこのフレーズを口にしているわけではありません。彼らのフロイトでいうところの「前意識」、つまり普段意識しているわけではないがふとした拍子に出てくる深さの意識の中に存在する美徳や価値観、哲学の表象としてこの言葉があらゆる場面で出てくるということです。この場合の「前意識」は、平和学的には「深層文化」という言葉で表現される概念とも合致します。

 このフレーズがコスタリカ哲学のひとつの表象として「あらゆる場面で出てくる」こと自体、①コスタリカ哲学が「複数の横断的テーマ」を包含すること②それらのテーマが相互連関性して「統合性」を保っていること③その「統合的・横断的テーマ群」が多くのコスタリカ人の間で共有されていること(そのため「プラ・ビダ」がコスタリカ人たちの間で共有される「記号」となっていること)を表しています。

 いずれにしても、「プラ・ビダ」という言葉は、コスタリカ哲学の「表象」のひとつにすぎません。コスタリカ哲学は、ありとあらゆる場面で彼らの発言や行動の中に現れます。生物回廊建設に関しても、各アクターの発言や行動はこの彼らの中で共有される哲学に基づいているし、制度設計ですら「コスタリカ哲学の共有」が前提とならなければ機能しないようにできています。それ以前に、生物回廊建設のシステム(生物回廊国家プログラム)自体がコスタリカ哲学の表象でもあります。

 

 ありとあらゆる末端(現場)の業務や活動が、平和と環境の基礎的「コスタリカ哲学」につながっていることが、話の随所から見て取れます。彼らは生物回廊に関する行動や発言を通じて、前意識的なコスタリカ哲学を顕在的に具現化させているのです。言葉を変えれば、常にその哲学と自らが携わる業務や活動との関連性を意識しながら仕事をしているということです。

 コスタリカ哲学が含む各概念=価値観自体は、少なくとも言葉上はそんなに難しいものではありません(ただし各概念の理解には一定の深さが必要ですが)。むしろ人類にとって、特に西洋的社会にとって、最重要視されている価値観を羅列したに過ぎないものと言ってもいいでしょう。自由、公正、正義、人権、民主主義、環境、健康、家族、隣人愛といったものです。コスタリカ哲学が特徴的なのは、これらを「相互連関性を持つもの」と捉えた上で、ある概念に関わる事象を扱う際、①他の概念=価値観の目的も満たしているか②その価値観が他の価値観の促進要因となり得ているか③その促進は相互的なものになっているかをチェックするものになっていることです。そのことによって、コスタリカ哲学は「統合的」なものになります。

 つまり、コスタリカ哲学最大の特徴は、その「統合性」です。また、その「統合性」そのものも、コスタリカ哲学が包含する概念=価値観のひとつとして存在します。ある事象に対してすべての価値観の要件を満たすかチェックがかけられ、さらにそれら各価値観がポジティブな相互作用を持っているかがチェックされ、すべてクリアになった時点でそれは「善きもの」と判断されます。たとえば生物回廊に関していうと、コスタリカ哲学に基づいてそれが「善きもの」かどうかが、自ら積極的にアクターとして関与すべきものかどうかを判断する「基準」となります。同時に、その基準をクリアした自らのアクションが「コスタリカ哲学」の「発露」ともなって、同じ哲学を共有する他の人びとに伝播していきます。このコスタリカ哲学が持つ社会性こそ、生物回廊だけでなくコスタリカのさまざまな制度――たとえば教育や医療の無償化など――を補完する前提となっているものなのです。これはまた、コスタリカ研究において制度論だけ取り上げても不完全である理由ともなります。軍備放棄だ再エネ100%発電だなどということを制度論や技術論だけで語っても、役に立たず、コスタリカ研究においてはその哲学の探究こそが鍵であるということです。


 統合性が「コスタリカ哲学」を貫く「性質」だとするならば、同じようにそれを貫く「概念的基軸」は、いうまでもなく「平和」です。そのおおもとになったのは、1948年12月1日に当時の統治評議会議長であったホセ・フィゲーレス・フェレールが発した軍隊廃止宣言であったことは言うまでもありません。その思想的積み上げの延長線上として、その娘であるクリスティアーナ・フィゲーレスが気候変動枠組条約締結国会議の議長を6年間務め、その集大成としてパリ協定の締結に世界を導いたことは、決して偶然ではありません。コスタリカ人として、何より「コスタリカ哲学」の端緒となった父からそれを発展的に継承していった先に、世界的レベルでの環境分野における大きな貢献が生まれたのです。

 もちろん、ここでいう「平和」は一歳軍事的要素を含みません。物理的・精神的を問わず、暴力的な要素は排除されます。それだけでなく、コスタリカ哲学における「平和」の定義は「終わりなき闘いlucha sin fin」です。つまり、プロセスを重視し、決して立ち止まらないこと、ゴールに到達したら次のゴールに向けてまたすぐに動き出すことが含まれます。自由を追求し、社会的公正を志向し、環境を豊かにし、野生の動植物と共生し、民主主義を実践するプロセスです。これらのメインとなる概念や、それに付随するサブとなる諸概念が統合されたものがコスタリカ哲学であり、私的生活も公的活動も社会的運動もこの哲学を共有しつつ貫くことが「コスタリカ人であること」なのです。

 それはたとえば教育というシーンであったり、環境保護というシーンであったり、個人の心の平和を求めるシーンであったり、農園主の開発計画であったりという中で、生物回廊の建設というシーンでも見られるというわけです。つまりこれこそコスタリカ人が共有するアイデンティティであり、愛国心の発露でもあるのです。

 

 ですから、生物回廊のシステムや実際の各アクターの活動の表面的な部分だけを観察しても、「なぜコスタリカではそれがうまくいくのか」という謎までは解明できません。私は四半世紀以上に渡って、資料を読み漁ることのみならず現地の人たちに対するオーラルサーベイを重視してコスタリカ研究を続けてきました。だからこそ到達し得たのが、この結論です。

 そしてこれこそが、コスタリカが「他国と違う部分」なのです。単純な制度研究や国際比較などからでは、コスタリカがなぜ「世界一幸福な国」とまで言われるようになったのか、明らかにすることはできないでしょう。生物回廊建設も、当然彼らの幸福度を上げる行動です。もちろんそれは環境問題であり、社会問題であり、政治的課題でもあるのですが、何より個人個人の哲学に基づいた幸福論がその土台にあり、かつそれを共有していることが、コスタリカ研究においては最重要ポイントとなるのです。

 

 毎度のことではありますが、今回の調査でもそれが一層浮き彫りになりました。

 

 長くなりましたが、これでようやく生物回廊に関する現地調査報告は終了です。この日のお昼はコーディネーター役を買って出ていただいたモラ氏が現在建設中のParaízo del Zurquíをご案内いただいたのち昼食をともにしてから一旦サンホセに戻り、元国会議長のホセ・ロベルト・ケサーダ氏に平和問題に関してインタビューするためカルタゴに向かうのですが、それは次回の講釈で。


ーーー参考文献ーーー

Integrated, Regional System of Protected Areas", Thomas T. Ankersen, 1994., pp. 525

注2:"Corredor Biológico Centroamericano", José Luis Jr. Sarricolea Sánches, Universidad Autónoma del Carmen, 2002., pp.2

注5:”La República 2023/11/28 Pura vida ahora forma parte del diccionario de la RAE” https://www.larepublica.net/noticia/pura-vida-ahora-forma-parte-del-diccionario-de-la-rae 最終閲覧日:2023/12/18

その他:

・SINAC生物回廊公式ウェブサイト

・生物回廊国家プログラム公式ウェブサイト

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